テレマティクスとは、通信(テレコミュニケーション)と情報処理(インフォマティクス)を組み合わせた、自動車向けの次世代情報提供サービスのことを表す造語で、自動車におけるインターネット接続に関する技術やサービスをさす場合に用いられている言葉であります。
テレマティクスで実現されるのは、カーナビゲーションや電子メール送受信というありきたりの機能ばかりではなく、TAS(テレマティクス・アプリケーション・サーバー)と呼ばれる装置が車の状況を外部からモニターし、事故や故障など、自動車のトラブルに伴うロードサービスの手配や、自宅や保険会社へのメールでの連絡を自動的に行ったり、また、自動車運転時の周辺の交通情報や天気などを表示させることが出来ます。
現在、このテレマティクスを実装した自動車の普及度は低いものの、gooリサーチによる、自家用車を保有しているgooリサーチ消費者モニターを対象に行なった、自動車の中でインターネットや電子メールを利用ど調査したところ、回答者の約6割が自動車の中で何らかの情報通信を利用したことがあると回答しており、そのうちの約5割の回答者が携帯電話による電子メール機能と答えている。また、約3割が携帯電話でのインターネット機能を利用しているようだ。
現在、本田技研工業のインターナビやトヨタ自動車のGーBOOK・日産自動車のカーウイングスなど各社テレマティクス・サービスの提供を始めてはいるが、テレマティクスを搭載した自動車を購入するユーザーは少なく、当分の間は携帯電話やPDAなどによる情報通信が主流を占めるようだ。
今後の、eビジネスやEC(eコマース)を考えた場合、携帯サイトを抜きには語れないかもしれない。
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